2024-03-11 短歌 短歌 星辰界(5首) 余わたくしの平方=イコール汝きみなりしとき星辰の熱をし佩びけむ 星月夜――迷宮学の線を曳き余われなるものの出口鬱ふさがる パトグラフィーの教本に誌しるされしわれらが父の聲を環めぐらむ 曐曐ほしぼしを戴冠せらる三日月の有もたるる杖の御稜威みいつほろびき 窓の外とに淋しさどちの感嘆符春を報しらせに急ぐ夜を聴く