2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月に読んだ本(2023年)

・高山宏:[解説]「常数」としてのマニエリスム.In:ホッケ,グスタフ・ルネ/種村季弘、矢川澄子゠訳:迷宮としての世界―マニエリスム芸術 下(岩波文庫).岩波書店,2011.・堀田善衛、司馬遼太郎、宮崎駿:時代の風音(朝日文庫).朝日新聞出版,1997…

背日性の暮し

真昼に天降あもる最闇黒 我惟あもうとは言えずに消ゆ 束の間の羽搏き 踆烏の流景ひかりあり 爾きみの御胸に貪る最微瀾 久遠の幽壙すまいに魔業まじわざの私言ささめき ふぃん・で・しえくるの咒文かしりあり 秘蹟しるましは腐爛 蝙蝠かわほりの竪子こ訪とい…

短歌2

傍役わきやくと謂いわれし吾の物語り 見えざるものの聲収めたり l'amourラムールをlemurレムールとの錯簡あり 或いは愛を或いは霊を 鬼城の句、口くち吟ずさみつつ徒かち歩あるく。あの凍蝶いててふも翅灼かれけり 花にさえ嚙みつかれけり。奇美拉キマイラの…

短歌

都奇つきと書く 街に瑰くすしき真澄鏡まそかがみ 住み古りてなお待ち遐どおし汝きみ 星天降あもる 微冥ほのぐらき河うち照らす月魄つきしろは无なし。今し二人は さようなら 朝明あさけにくらし海族いろくづのふたり相あい離さり余香漾ただよう。 たやすくは…