掌上の湖水より 湧きて立つ遍あらゆる懈怠たち 郷土なき返照に向け 悲あわれ昏くらく滲透していく 錆色の水滴と汝きみの开その索漠は 落魄した神秘に映る 剰え竈へ焌くべる ものの无なき 明るみの虚妄春三月
悪無限 静寂への責務は 闇黒の おびただしい疵きずとして 尾燈テールランプの冥くらさ斗ばかりが 余わたしたちに 在り尽くせ 黒い土 夜は既もう退のいた 淋しさだけが 独りなも歩き徃ゆく 佛佛ほのぼのと見知らぬ街
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