2024-01-28 短歌 短歌 静物 卓上に竝ならべし骨の眼の虚ろ人工洞窟グロッタの如ごと洞洞たりき 甕星の白き光のほのみえて有翼の蛇ゆるるかに堕つ をんなてふ體溫計を插し入る夜 不氣味なるものあまた覩みえをり 媾婚星よばいぼし青く耀かがよい夕星ゆうづつの空に無かりき火船の聲す 手鏡の裏に私ひそめる爾なが貌かおに塗られし丹あかも軈やがて干かわかむ