2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

12月に読んだ本(2023年)

・吉行理恵:吉行理恵詩集(現代詩文庫).思潮社,1975.・panpanya:商店街のあゆみ(楽園コミックス).白泉社,2023.・西垣通:思考機械―太古と未来をつなぐ知(ちくま学芸文庫).筑摩書房,1995.・岩田慶治:自分からの自由―からだ・こころ・たまし…

短歌

窓と家(5首) 余わたくしの住まえる家に窓のなし串刺天使メタトロンの翅はねのしろ未だし 水晶を摹まねて造りし我が家をルドゥーさえも无みせるものかは 窓こそは家のかたちと我が惟もえて窓のみの家を雲の最さ央なかに 単子論うとうと読みて午ひる遲さがり…

短歌

黒鳥のわがもとへ来て罵れる声ごえの濁だみ機械さびめく あわあわと水鳥なける闇黒淵やみわだの水みの面もにうつる余われ消えななむ 罔両うすかげの濃こまやかなりぬ街の燈ひのわが背そびらより来て逝ゆける逐おう やわらかき墓羣はかむら竝ならぶ斎ゆ庭にわ…