短歌

そこばくにとおちたる逃げ水のごとく揺らめく赫のスカート

卓上に噴水のあり ささやける暮鳥の一聲 きたの星はも

いなづまよ 月のかげより還りたるわれ主宰せるわれの淋しき

口馴染みする言葉なも味気なき――聴こえねえって! 百合の花咲く