短歌

銀紙を海にたてし午后三時置かれまほしき菓子の透明

われわれは完全人のかたわれぞアンドロギュノスのすえを夢む

楽の音も樋を流るる糸の根とnocturnalistの予型論

みちに何も映ぜぬ鏡あり双面神の貌の夕暮

不死鳥のはねを拾いきむつみ月わが涙さえ毒と