2023-12-17 短歌 短歌 窓と家(5首) 余わたくしの住まえる家に窓のなし串刺天使メタトロンの翅はねのしろ未だし 水晶を摹まねて造りし我が家をルドゥーさえも无みせるものかは 窓こそは家のかたちと我が惟もえて窓のみの家を雲の最さ央なかに 単子論うとうと読みて午ひる遲さがり味あじ気きなき日ひび佛佛ほのぼの暮れる 窓もなき密房へやにしひとり鏡置き映り込む夜を砕かんとす