短歌

呼びとむる臆病者の声、幽か。あなさびしかるわれのこすキミ

とめどなくわが眼に映れきみの眼よ あかるき部屋にまどろみてをり

梅雨寒にせなのまろめるつまの手のもしかありせばハンドクリーム

七変化 かがみの嘘に付き合えば襤褸を着てこそひとり片笑め

ことのはを事の端とし言葉とす。秘蹟、まじわざ、アーティキュレーション

昼日なた汗を拭いつなれの眼にエクスタシスの顔、瞳、艶。

短か夜に白き裸形の逢ひしらひこの世の果てに伴れて消えなむ

浴水死、浴水死せる浴水者。浴水死せる浴水者、月。

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ほぼ診断メーカーで出たお題から作ったものなので特にまとまりはないです。