2023-06-22 随眠行 詩 爾きみの悒鬱ゆううつは 阜おおきな焉 幺あえかなる光 降る夜よ 玄黒の翼を疵きずつけし 爾きみ 万象は 寂しづかに見入る 幽光の炎もえる 交差点 开そはひとの含羞の河水 果して爾きみの頰紅を溶く 夢寐に仆たおれ臥ふし 今もう 爾きみは無声の夜 無声の 経済だけが流れ込む天 東ひむがしの方から順に墜ちて 来こよと通達は明け染め 晦冥の韻ひびきが 燻くゆる舗道 嗟嘆に満ちた 桃色よ 独歩する 毒鼓の鳴響どよもし 唯ただひとり 随眠の街