背日性の暮し

真昼に天降あもる最闇黒

我惟あもうとは言えずに消ゆ

束の間の羽搏き 踆烏の流景ひかりあり

 

きみの御胸に貪る最微瀾

久遠の幽壙すまい魔業まじわざ私言ささめき

ふぃん・で・しえくるの咒文かしりあり

 

秘蹟しるましは腐爛

蝙蝠かわほり竪子いて猶おけらくに

原身振りに示現せし頽落ははや想畢みおえたというに

什麼などて未だ私房へやきみや遍満せむ

 

百歳の花を愛でたく蜜を吸い 真昼を蔽え万丈の翅