雑詠
へべれけを救けし夜のついにきて佐美雄の
むな底に
生活はまばゆけれ
秋の日に世界はいっそ眼となってさまざまなりしわれ
液質をまといて睡る秋の夜
月(3首)
月かげをきざはしとせば昇らまし生きものはみな
月かげに
月かげをそそげる眼だま真澄鏡
街と海(4首)
街なみを海にたとえし詩人いて坂の
汐風のほそぼそと
雑詠
へべれけを救けし夜のついにきて佐美雄の
むな底に
生活はまばゆけれ
秋の日に世界はいっそ眼となってさまざまなりしわれ
液質をまといて睡る秋の夜
月(3首)
月かげをきざはしとせば昇らまし生きものはみな
月かげに
月かげをそそげる眼だま真澄鏡
街と海(4首)
街なみを海にたとえし詩人いて坂の
汐風のほそぼそと